今年初めての藍が建ちはじめました。時間がかかりましたが!

二週間前に藍建ての仕込みをしたことを書きました。

いつもであれば、早くて仕込みの翌日にはなんらかの変化があり、一週間程度で染まるようになっていました。
ですが、今回は仕込んだときのまま。
あまり変化がない状態が続いていました。

まるで、二年前にはじめて藍を建てた時のよう。
その時は、仕込んでから染められるようになるまで、三週間かかりました。
(田植えの時期で忙しかったので、ちょうど良かったのですが。)

今回は、灰汁(あく)を採った時のpH(アルカリ性の強さ)が少し高すぎると思っていました。

pHが高過ぎると、藍染めに重要な還元菌(今回は詳しくは書きませんが)の育成にはあまり良くないそうです。
なので最初から、藍が建つまで時間がかかる予感があったのですが、そのまま続けました。
(最初に建てた藍が、一番よかったような気がしていたからです。)

そして今朝、やっと液の表面に小さい薄い膜のようなものが出来ており、撹拌すると、消えづらい泡ができました。

藍が建ちはじめたようです。

2014040501.jpg

2014040502.jpg

今日は4回、藍の甕の撹拌を行いました。

その都度pHを測定しています。
せっかくなので、測定したpHをグラフにしてみました(一日の平均値です)。

今日、急激にpHが下がりました。

藍建てpH

持っている本(阿波藍:川人美洋子先生著)を調べたりすると、還元菌の育成に最適なpHは10.0〜11.5くらいだそうです。
そして、pHが12以上になると、還元菌の育成には、ちょっと向かない環境のようです。

なので、今回は藍が建ちはじめるまでに時間がかかったのでしょうね。

でも、だんだんpHは下がって、やることをやっていれば、最後には藍は建つのでしょう。

仕込みをした時のpHは、頻繁なアルカリの添加を防ぐため、還元菌の育成に最適なpHは10.0〜11.5より少し高めにした方が良いのではないかとのことです。

pH12以上だと還元菌の育成には厳しいそうなので、11.5〜12くらいがいいんでしょうかね。

ここまで、pHの数字を細かく書きましたが、色々な条件が複雑に関わりあう藍建てですから、これらは目安として捉えておくべきなのでしょう。

この数字の範囲内でも藍が建たない場合もあれば、範囲外でも藍が建つこともありえるのでしょうね。
まだまだ、未熟者の私は、目安が必要ですのでとても参考になります。

いつかはpH計などなくとも感覚で、すべてできる職人になりたいと思います。


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草木染め工房つばめのうた(宇賀田 正臣)

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 草木染め、藍染め(灰汁発酵建)で糸等を染めています。
 棚田(天水田)・天日乾燥(稲架掛け)の無化学肥料・無農薬のコシヒカリを作っています。

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